Blast Painting™

STATEMENT-1

Leave Blast Energy on The Canvas

”エネルギーの痕跡をキャンバスに – Blast Painting"

松嶺のシリーズ作品である”Blast Painting”は爆竹の火薬の爆発の力によって描かれる抽象絵画です。松嶺はある日星空を見上げながら、星がそれぞれのリズムで瞬いてる事に興味を持ちました。星が爆発を起こした後の回転スピード、大きさ、地球からの距離によってその瞬きの見え方が変わる事を知りました。そして、それら瞬きのメカニズムを探る過程で松嶺が最も魅かれたのは、その瞬きの根源的な力となっている爆発/SUPERNOVA Explosion / 超新星爆発という現象でした。

松嶺は私たちの身の回りで「爆発」という現象が至る所で起きていることに気がつきました。それは私たちの人体を構成する細胞という非常に身近なものから、自然物、動物、宇宙空間といった万物に至って起こるものでした。あらゆるものに爆発が起きる理由において共通していることがありました。それは「臨界点を迎えた時」ということです。この世のあらゆるものは流動的です。あらゆる目的に向かって機能しながら未来と運命を目指します。その過程の末端で臨界点を迎えたものは、役割を終えて消え去るかのように爆発を起こし、死に至ります。一方で、その爆発は消え去る事だけを目的としていないのが美点です。その爆発は次に待つ新しい命に役割を繋いでいくために起こる「生む為の死」なのです。松嶺はそのエネルギーの勇敢さと、儚さに魅かれました。

松嶺はその勇敢かつ儚きエネルギーの痕跡をキャンバスに残す事を目的とし、2018年より爆発による作品づくり”Blast Painting”を始めました。爆竹が仕込まれた絵具を爆発させ、絵具を飛び散らせます。絵具は爆発のエネルギーの通り道を描くようにキャンバスに残ります。あらゆる事象における輪廻感と、新しきを生む為の死/爆発というメッセージを表現するために”Blast Painting”作品を制作し続けています。