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A Traveler to The Universe 01

Size: W500mm x H1300mm x D500mm

松嶺貴幸のアイコニックな作品の1つである”A Traveller to The Universe”の第一号作。本作品は、映画の名作である“未知との遭遇”からコンセプトを引用したものです。松嶺貴幸はこの作品を制作するにあたって、次の仮説を持ち出しました。

“もし、地球代表者が宇宙のどこかでエイリアンに遭遇したとしたら、その代表者は「地球人とは?」というテーマにおいて、私たち地球人についてどう説明するのだろうか?”

松嶺は、そのように仮説を立てた上で、宇宙人からの視点で自分自身と地球人をメタファーしはじめました。自分自身と地球人がもつ誇らしきもの、面白み、または残念ではあるが愛らしい事柄やものを想像してみました。そして、松嶺が実際に表現、制作を行うフェーズになると、松嶺は本作品の表現方法にアッセンブラージュを取り入れることにしました。松嶺が選択した地球代表物は、松嶺の身近な生活圏内から収集されるものもあれば、インターネット検索を用いて、海外から取り寄せられるものなど、アッセンブラージュに用いる選択の範囲は非常に広いものでした。その選択の広さが現代的であり、非常にユニークな事でした。

本シリーズ作品における松嶺の表現は、仮説を立て、メタファーを実施しながら組み立てるというコンセプチュアルな要因から始まり、かつアッセンブラージュを技法に取り入れて実施された、レイヤーの深い表現です。

「A Traveller to The Universe」の第一作では次の6つの要素が地球代表として、松嶺によって選抜され、表現されました。
1. デジタルサイネージ
2. 絵筆
3. ウィード缶
4. カップヌードル
5. iPhone & マイケルジャクソン
6.カーマスートラ教典
7.マイケルジョーダン(ジャンプマン)

そして、その6つの要素が選択された意図は以下の通りです。
1.は地球人が発明したデジタル技術への賞賛を表しています。
2.及び5.のマイケルジャクソンは地球が生んだ素晴らしきアーテイストたちを表すものです。レオナルドダヴィンチ、ミケランジェロ、ゴッホ、ピカソなど、地球では名画、名作を生み出し、人々を感化させました。マイケルジャクソンのクリミナルスムーズがiPhoneでループ再生されています。マイケルジャクソンは地球を代表するミュージシャンであり、また地球人離れした存在として起用されています。
3.銀色の缶には大麻のイラストと“Smoke Weed”の文字が描かれており、大麻という植物に翻弄される人々を模しています。
4.宇宙まで旅したインスタントラーメンの存在は革命的です。
5. iPhoneという世紀の発明は世界を変えました。
6. 地球人は性に翻弄されて暮らしています。
7. マイケルジョーダンという超人的なスポーツ選手を生み出しました。

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Installation Art, Solid